07:45あの事件の影響を受けてか、
表紙にNIPPON ONLY!と書かれている、テックジャイアン8月号によると、
minoriが発売予定の最新作『eden*』は、
ゲーム本編を全年齢対象作品としてリリースし、それとは別に、残虐表現やHシーンを差し替え、追加できる
18禁要素をまとめたアペンドディスクを同時リリース予定だそうです。
分割商法もここまで来たか、と思わなくも無いですが、2本まとめて買ってもフルプライス(8800円)を超えないようにしたいとのこと。
『eden*』をそのような形で製作することにしたのは、前作『ef』のアニメ化以降、18歳未満のファンからminori作品をプレイしたいと言う声が増えたということと、アンケートで
minoriのゲームにおけるHシーンの要・不要が問われることが増えたかららしく、実験的な意味合いで、18禁部分を分割リリースするとのことですが、
この販売方法で、気になることをいくつか挙げます。
そもそも、『ef』のメディアミックス展開によって若年層からの声が強まったということは、一番は『ef』を全年齢版として発売して欲しいということなんじゃないかと思うのですが、
『ef』という作品を出すまでにかけられた制作期間とコストを考えると、コンシューマ移植のオファーが来ていたとしても、minori的には移植作業に取りかかる気になれないんじゃないかなーとか邪推して納得してしまう自分がいます。
それを踏まえての、新作を18禁要素分離リリースだと思いますが、この方法だと、
●きちんと同時リリースできないとエロゲユーザー層に対して心象が悪くなる
●アペンドディスクを適用してCGの差し替えが行われた場合、適用前のCGを見れるのか?
(適用状態でCG回収できるか?)
などが気になります。
また、
「アペンドディスクにはファンディスクでやるようなネタも入れるつもり」
と書いてあるのですが、その次に、
「
声優さんが変わっちゃったりもするんですが、よく似た声の人をアサインするのでそこらへんは勘弁してください」
と書かれています。
これが意味するところは、アペンドディスクを適用すると、本編中にHシーンが追加される
のではなく、おまけ要素として、別枠でHシーンが追加になるのではないか、とか考えてしまったりもします。
全年齢版で一般向けの声優が演じている途中に、Hシーン追加でエロゲ声優に切り替わる、なんてゲームとしてはちょっと可笑しい気がするので。
ちなみに、切り替わるのは”名義”だと俺は思っています。同時リリースを予定しておいて、本当に”よく似た声の人”を起用してたらminoriはそれこそ挑戦的すぎる。
他にも、こんな販売方法をしたらエロゲのコンシューマ移植メーカーがどう思うかとか、これで本編とアペンドディスクの売り上げ本数が大差なかったら……などが気になりますが、この辺りは余計なお世話だったり知りようがない部分な気もします。
minoriのこの試みがどのような結果になるか、『eden*』の発売が楽しみです。
良い結果になったとしても、今後、このようなリリース方法がエロゲ業界に広まるとは思いませんが。
追記:
6/20にminori公式HPにて、アペンドディスクの正式名称が
『eden* PLUS+MOSAIC』(エデン プラス モザイク)であることが発表されました。